いつも寝起き?って聞かれます。。

表じゃ書けないDAW関連本音レビュー とMixテクニックをつらつらと書いていきます。

プロでも使えるMIXテクニック 実際のMixの流れ編 Vol.17: 位相の話とか。

幸か不幸か公私ともに多忙過ぎて、お題がない限り中々書くこともない感じだけど、別に飽きてないので、興味があるコメントがあれば今後もまだまだなにか書くと思う。

 

で、そんなコメントで気になったのが位相の話。レコーディングやミックス作業になるとよく出てくる言葉でいろんな人がいろいろ言ってるけど、俺なりの見解を書きたいなと。

 

そもそも位相って言葉がそもそもグルーブっていう曖昧な言葉と同じ領域で捉えられてるんだと思うのね。

 

「位相を合わせない」って言葉に関しての個人的な回答は「絶対にぴったりなんかならないから、基本として頑張ったほうがいいよ」かな。

 

よく2つの波形の画像があってずれてるから、この波の山谷で打ち消しあうから、音が細くなる。つまり、山谷を揃えよう。ってのが一番多い文章だと思う。

 

これね、例えば、ベースのマイクとDIみたいなのはその通りかな。ファイルが2つしか無いし音域も同じ様なもんだから、空気通った分その距離÷音速分遅れるし、そのズレが例の打ち消しあいを起こすから合わせよう。ラインとマイクなら、正直目でできるよね。ズームして頭を合わせればいいから。

 

で、波形の頭を合わせるにもいろいろコツがあって、演奏より前にわかりやすい単発音を入れとけばいいの。クリックに合わしてミュート目の4分音符でブラッシングを入れてもらうとか、そうすると合わせやすい。

 

特にギターやドラムみたいにマイクが多い場合は、単体で音が鳴るメトロノームを鳴らしてその音を録音すると、録りの前や編集の段階でどれだけズレるか(ズレてるか)が確認やすいし、作業効率が一気に上がると思う。

 

ここで最初に戻るんだけど。位相って周波数でもズレからある周波数の波形では合うけど、もっと上の帯域では全然ずれてるってもんなの。後、マイクは反射音も拾ってるからより複雑だから、こういう意味で絶対にぴったりなんて合わない。

 

後、有名な逆相ってやつかな。スネアの裏側は逆相ってのが有名だね。これって物理的に向きが逆だからってことだと思うんだけど、ボトムマイクの位置というか音源との距離によっては100%じゃない。(まあ90%はあってると思うけど。)たまたまボトムに立てたマイクが好きな音がするのが、床ぎりぎりまで離れてたとすると、波形の山谷があっちゃうかも知れないってこと。ドラムのトップマイクがスネアの打面の逆相になるとも結構多いし。もはや録りながらしか合わせらんない。つまり最後は耳と決断力かな。

 

お金と時間がいっぱいあるとすると、道具と環境があればアマだろうとかなりいいとこまで行けるけど、これを逆からいうと、プロはアマの試行錯誤で出す答えに最短距離で行くためノウハウがあり、その時起きた問題点も解決策が浮かぶ分いろいろ早く終わるから、コスパがいい。

 

例えば、海外のレコーディングやソフトシンセ製作の裏側みたいななので、距離を測ってるの見たことがあると思うんだけど、これがさっきの距離÷音速でどれくらい遅れるからここに置こうってのを数学的に出してるやつ。実際はここをスタート地点に何回か録音しながら、細かく位置を詰めてるんだけどね。

 

後、反射と共振に対しても対策をして、ある程度自分たちでコントロールしてる。キックに毛布が被ってたり、タムとスネアが共振をチューニングで避けるとかもそうだね。ここの基準になる数字ってやつも環境によってはベストじゃないので、絶対の数字からどれくらいズラすと収まるかは経験値になってくる。凄腕の調律師やドラムテックって呼ばれる人とかはここが凄いんだよね。ただ数字を合わせるだけならチューナーあれば誰だって出来るけど、プロが居るってそういうことなんだろうね。

 

コメントの人の低音が出ない=位相が合ってないってことですが?(簡単にまとめるこれでいいのかな?)の答えは、半分正解で残りの半分は元々低音を拾うマイクの種類や位置じゃないからです。

 

キックのインのマイクでもっと低音拾いたければ、実際に音の出てるとこころから離れてればいいんだけど、その分余計な回り込みとアタック感が減っちゃう。だから、外のマイクと役割分担した方がいいよってつもりの文章だったよ。

 

もちろん、その上で位相合わせで重要というかもはや基本。さらに最近の低音出てるな〜ってキックは更にサブキックやサンプルを足してるからもう少し複雑かもね。

 

まとめに入ると、位相なんてこことそこは合ってても別のとこではあってないもんなので、プラグインとか使い出すときりないと思う。そのプラグインレイテンシーで使って無いトラックとズレそうだし。

 

なので、まずは録りの段階で上で書いたような目印を付けといて可能な限り波形で合わせる。最初は目である程度したら耳のみでOK。

 

ということで、いつも通り異論他論はあるだろうけど、こっちは実際の話なので今回はここで終わり。