いつも寝起き?って聞かれます。。

自称日本で一番詳しい方の業界人の表じゃ書けないDAW関連本音レビュー とMixテクニックをつらつらと書いていきます。

プロでも使えるMIXテクニック 実際のMixの流れ編 Vol.6:Bass編 前編 実際に作業に入る前に 

リズムトラックをまとめたら次はベースだね。

 

実際の処理の前に、アンサンブルの中でのベースの意義に軽く触れていこう。もちろんこれも持論だから、解釈はお好きな様に。

 

前回の最後に書いたけど、ベースは難しいと思う。

①シンプル

②実はかなり音量を占める割合が大きい

③他の楽器に被らないよう抜けさすのなかなか大変

 

①シンプル故に難しい

バンド経験やレコーディング経験の少ない人だと、比較的地味なイメージのベースの役割を舐めてる(笑)ギターやドラムとかはかなりこだわるくせに、ベースの打ち込みが雑な人多いよね。

 

ベースの役割を改めて考えてみよう。低音を支える。リズムをキープする。この辺は誰でも言えるよね。じゃあ、その先へ。

 

ルートのピッチを決める=決まっちゃう。

 

鍵盤でもギターでもコードがあって、それの根底になる音がルートなわけで、そこのピッチがあまいとそこから上に積んでいく音と和音が汚くなる。特に同じセンターにいる主役のボーカルが下手に聴こえちゃうわけだ。

 

ボーカルのピッチが悪いなって思ったとき、原因はベースから始まるオケのピッチの悪さだったりすることもある。打ち込みも音源のサンプリンレートをちゃんと確認しよう。生の場合は開放弦のチューニングはもちろん、弦を押さえた時のチューニングにかなり気をつけよう。適度な力加減が出来てないと簡単にピッチがあがっちゃう。ギターはコード楽器だったからごまかしが効くんだけど、ベースはそういうところを気を付けないと全体に迷惑を掛ける楽器なんだよね。指かピックかでもかなり音の出方が変わるし。だからベースが上手いバンドは音が良いし、バンマスにベーシストが多いのはそういうことなんだろう。

 

②実はかなり音量を占める割合が大きい/p>

低音を支えるっていうくらいだから、ドラムと一緒でオケの中での音量はかなりでかい。EQが下手だと抜けないのにメーターがガンガンにあがる。

そういうのって大体、低音ってことばに囚われすぎて、無駄な低音を足してることが多いよね。どんどん埋もれるよ。実は200hz〜1Khzくらいの作り込みがポイント。倍音の2khzだ4Khzだは、エッジの領域なので別問題かな。音量感に関しては前のレベルの積み方を参考にしてきてね。

 

③音がシンプルで、立ち位置が地味だけど役割が大きい。プロとアマの差、邦楽と洋楽の音像のデカさの問題とかやっぱり低音の作り込みのうまさの差だと思う。。

 

ここまで脅せばもう一度真面目にベースに向き合う気になれたかい(笑)

 

でだ、この処理をとことん難しくさせているのが日本の一般的な宅録環境なんだよね。ここからは音響の話になってくるんだけど、今回の本題。

 

普通の一軒家やマンションとかだと、あっても天井は2mちょい。作業スペースは6〜8畳間の一部くらいって感じのスペースな人が多いと思う。

 

天井がそれくらいの高さだと、床と天井からの反射で100〜300hzが以上にブースとかされてたり、200hzよりちょい上くらいに変なディップが生まれてる。さっき触れた">2khzだ4Khzの辺りも同様にいびつになっちゃうんだよね。さらに壁との距離が取れないこともあって、低音の回り込みでさらに低音ブースト。。左右の壁との距離や左右のスピーカーの後ろの空間が均一じゃないとセンターも完全にずれるし。

部屋鳴りの無いヘッドフォンで作業だ!ってなるけど、ヘッドフォンにもセンターが強く聴こえるととか、サイドが広く聴こえるとかの弊害もある。だからヘッドフォンのみでミックスは失敗しやすい。

 

ここが冒頭のベースが難しいって話に繋がる。

 

じゃー、どうするりゃいいのさってなるよね。

 

お薦めは同じ環境で数をこなすこと。

 

ある程度のモデルを持ってる人は、ヘッドフォンやスピーカーのせいにして買い換えずに、その機種でいろんな音楽を聞いて、どう聴こえるかを身につけることが何よりも大事。

 

で、それでやった結果をいろんな環境(機種じゃなくて場所ね)で聞くことかな。

 

良く複数のスピーカーを切り替えるってのを見るけど、作業場の環境が良くないのにそれをやっても余計に判断に迷うだけだから、俺は一切お薦めしない。カッコいいけどね。やっても2SETくらいで、真面目系と派手系の2種類で良いかな。それそれのデメリットを補う感じ。

 

ミックスが上達しない原因のひとつに自分の明確な基準が無いことだと思ってる。

 

未だにプロがNS-10Mを使う人が多いのは、それで育った世代のプロが多いからそれが基準なんだよね。初めてのところでもその基準があるから作業に自信が持てるってことだ。

 

どんなにベテランでも、初めての部屋で初めて使うスピーカーで作業するのはかなり厳しいと思う。だから、今度はリファレンス音源ってのが出て来る。聞き慣れてる音源がどう聴こえるかで、その環境の癖を図ってるってわけだね。

 

俺の場合、某民生スピーカー(10万以下)と某スピーカーメーカーのヘッドフォンと、データをDropboxにいれて、移動時にiPhoneで聴いて感じ。今のところこれだけなんだけど、スタジオに持っていっても違和感がほぼ無いから、後はクライアントの多種多様なこのみ合わせて調整するくらい。それでいつもOKだから、間違えて無いと思う。

 

モニタースピーカーに関しては、ムジークとかも二回買って手放してるし、ADAMだGenelecDSP付きとか、FocalのTwin6とかも持ってたけど、今のスピーカーがMix作業には最適だな。ぐるっと回ってのこれでいいやって感じ。

 

最後に小さな音でミックスや音決めしちゃダメよ。

 

ヘッドフォンでも良いから可能な限りの音量を出したほうがよい。小さい音だとそのスピーカーやヘッドフォンの特性が出なくて、音量で周波数特性がかなり変わっちゃうから、常に同じ音量ってのも基準の重要要素だね。