読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いつも寝起き?って聞かれます。。

自称日本で一番詳しい方の業界人の表じゃ書けないDAW関連本音レビュー とMixテクニックをつらつらと書いていきます。

脱線コラムVol.4:結局得しないソフトシンセの買い漁り。。

まず、製作の現場(本テーマではプレイヤーの視点は除く)でハードウェアの人気があまり高くない所からスタートしよう。

 

ソフトシンセ全盛の現在に「音源として複数台のハードウェアを使ってる!」という人はどれくらいいるのかな?俺のような30代半ばなら多少なりともいるけど、一世代下のクリエイターはどうかな?

 

「モジャラーシンセが大好き」とか、「もともと鍵盤出身なので良い感じの鍵盤は持ってたい」といった人を除いて、音源に関しては何から何までソフトシンセだって言う人数がほとんどだと思う。

 

その理由として、ハードウェアには以下の様な敷居の高さがあって、それがそのままソフトウェアのメリットなわけでしょ。

 

そもそも金額が高い→ハードの値段で複数のソフトを購入できる。

②大きくて場所をとるから置けない。→ソフトは物理的な場所を取らない。

③マルチティンバーの機種を除き1台につき1音色→ソフトの方が何台も立ち上がるからいっぱい使える。

トータルリコールが複雑で面倒→セッションデータをセーブすれば、直ぐに続きができる。

 

極端に言えばこの10年は正にこの流れであり、音源ラックを積み上げるのがステータスだったところから、PCとインターフェースと鍵盤あればOKなシンプルの極みまで来てるわけで、製作を始めたタイミングで既にソフトシンセが全盛の世代は特にこの傾向が強い。

 

確かに生楽器系のソフトシンセやUAD-2を始めとするプラグインのクォリティーはかなり上がってきたのは否めないし、やっぱり便利なんだよね。

 

で、この業界で10年以上この流れを見てる中、ここ数年で多く耳にするようになった言葉がこれ。

 

「海外勢にどうしても音で勝てないから、もっと太い音が欲しい。」

 

グローバル化した業界の中で、競合相手に海外勢が出現したことによって出てきた疑問というか恐怖感というか。。そして、そこに気づいた人によく相談されるんだよね。

 

「最新のソフトシンセ等をいっぱい使ってるのに何でこんなに違うの?何か日本に入ってきてないソフトを使ってるの?電圧の問題?」

 

それも一理あるんだけど、日本に入って来ている(パッケージとして店頭に並んでいる)製品は、世界で売ってる半分くらいでしょ。実際。

 

それでも情報通の人はとっくにNEXUS、Sylenth、Zebra、Serum、SynthMaster、Spitfireといったブランドのソフトを直接購入して使用しているんだろうけど、そういった人の作品でもちゃんとした環境で聞き比べると、音像がかなり小さくごちゃごちゃしている様に聴こえんだよね。

 

とある劇伴作家と違いの正体を探そうと、いろいろYoutube等でアップされている有名な劇伴作家のスタジオと使用機材をインタビューするシリーズを見続けたことがあって、共通するのがスタジオに新旧のハードウェア音源がいっぱいあって、音源としてハードウェアの方が音の存在感が強く、埋もれずしっかりとした音であることを再確認して集め直したというコメントが多い。

 

先ほどのハードウェアには以下の様な敷居の高さがデメリットであり、ソフトウェアのメリットを強調していた事と反対の事が起きてしまってる訳。

 

そもそも金額が高い

→ハードの値段で複数のソフトを購入できる。

→みんなと同じ音源ばっかになり明確な差は選んだプリセットくらい。

→いろんなソフトシンセを買い漁る 。

→それでも勝てないかをプラグインを買い漁る。

 

 

②大きくて場所をとるから置けない。

→ソフトは物理的な場所を取らない。

→ここは変わりませんがラック音源やデスクトップサイズも増えてきました。

 

 

③マルチティンバーの機種を除き1台につき1音色

→ソフトの方が何台も立ち上がるからいっぱい使える。

→音が細いからいろんなソフトを重ねて使って、余計なトラック数が多い。

→予算もマシンパワーも掛かってばっかりのプラグインゾンビ。

 

 

トータルリコールが複雑で面倒

→セッションデータをセーブすれば直ぐに続きができる。

→ハードウェアでもエディターがプラグイン化されているものが増えてきている。

 

さて、答えは見えてきたんじゃない?

 

「人に勝ちたいならソフトウェアと同じ感覚でつかえるハードウェアを使え!」ってこと。

 

ソフトウェア感覚で使えるハードってどんな感じなのかをラフにまとめてみたよ。手元にあった「Moog/SubPhatty」を使って説明してみよう。

 

例えば、MoogのPhattyシリーズはUSB端子を装備してて、コンピューター側からコントロール可能。今までもこんな感じでエディターがソフトウェア化されているものは多数発売されてたけど、ほとんどエディターがスタンドアローンで、DAWとの連携が出来ずに個別に管理する必要があって、この煩わしさが一気にソフトウェアの時代を推し進めてしまった原因の1つだと思う。

 

俺自身も音が良いのは分かっていながらも面倒だし高いと思ってけど、その面倒だったエディターがAU/VST/AAXと言ったプラグインに対応するメーカーが増えてきたことで一気に話が変ってきて、プラグインならではのその楽曲自体とともに音色の管理がトータルリーコルが出来るようになってきた機種が増えたんだよね。

 

つまり、場所と金額の問題以外はクリア。予算の面は個人の懐事情もあるけど、細かくプラグインを買い続けてるのもかなりの出費でしょ?場所は高さを使うとか各自工夫すればいいし。

 

ハードの方が圧倒的に音に密度があるし、使い勝手も良いからによって、ソフトウェアを買い集める必要がなくなることによって、人によってはクリアとも言える。

 

エディターがプラグインに対応したことのもう一つのメリットが、実機自体がそのエディター専用のハードウェアコントローラーにもなるので、打ち込んだ後にループ再生しながら両手でツマミをいじることもでき、さらにそれらのオートメーションを書くことも出来るわけだね。

  

手を出すか手を出さないかは自己責任で。でも、一回でも試せば言いたいことはわかると思うよ。