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いつも寝起き?って聞かれます。。

自称日本で一番詳しい方の業界人の表じゃ書けないDAW関連本音レビュー とMixテクニックをつらつらと書いていきます。

プロでも使える脱力系MIXテクニックCOMP編Vol.2:まずは仕組みを理解して正しく使い分ける

MIX

コンプの方式と使い方は世の中にいくらでも出ているのでさらっと。

①OPT(オプト)・コンプ
アタックがかなり遅いコンプです。良い意味でアバウト(ふんわり自然にかかる)。アタックを潰さずにその後の音の膨らみや音量感が安定するので、VocalやBASSなどのモノラル楽器を「滑らか」かつ「太くする」のに向いています。

ex)AVALON DESIGN AD2022、Universall Audio LA-2A、Tube-tech CL-1B


②VCAコンプ
・電圧でコントロールされているのでパキっとかかります。とにかく反応が早いので打楽器の様な一瞬でピークが来る音を捕まえたりすることが得意です。SNAREとかにコンプを掛けてもどうしてもメーターを貫いてくる場合は、VCA系のコンプの出番です。それを利用して、Releaseを早めにすることで音のエッジを立てるのにも使えます。

ex)DBX系、SSL系、TK AUDIO BC1-S


③FETコンプ
Attackは早いが、Releaseリリーズやや遅いタイプです。このReleaseがポイントで、VCAほどハキハキしないのでVocalなどにも使いやすいですし(VCAは良くも悪くもコンプっぽさが強いです)、音の余韻だけ強調したりする使い方もあります。また、FET(真空管の音を狙った回路)はギターエフェクトのオーバードライブなどにも用いられる回路なので、機種によって結構歪み方が違います。コンプの代表格である1176などは、この歪感が音楽的に素晴らしいので良く使われているのではないかなとも。

ex)UREI 1176LN、WesAudio/Beta76

真空管コンプ
コンプ的な音の掛かり方は比較的弱く優しく柔らかい感じです。全ての音が滑らかにくっつき合う様な自然ながらも若干のコンプ感にオーディオアンプの様な温かみが特徴です。温かみのある音色なのでピアノや2mixなど、レンジが広く音をあまり変えずにマジックを掛けたいときに掛けることが多い。

Fairchild 660、Fairchild 670, MANLEY Variable Mu Limiter Compressor

つまり、KickやSnarの様な打撃音にOPTコンプを使っても動作するまでに音が終わってしまうのでコンプレッサーとしてはあまり果たせません。
(通した時のサチュレート感が好き的ないわゆる音に味をつける話しとは一旦分けます。)逆にVocalなどに、VCAとかのハキハキコンプを使うと、コンプが掛かった感が強く出て不自然なので、あまり向いてるとは言えないかもしれません。

若干面倒くさいんですが、同じトラックを複数複製して持っているコンプを同じ設定で何パターンか聴き比べてみると、コンプだけではなく倍音調整にもいつの間にか敏感になってるはずです!

 

まとめると、それぞれのトラックに合った方式のコンプを選ぶことが、コンプの使い方云々の前のコツだったりします。もちろん、同じ方式の中でも更に動作の遅い早いはあるので、各方式ごとに代表的なモデルの音の変わり方を身につけてから、使い分けるとそれぞれのコンプの適材適所的な個性が見えてくる。そこで初めて設計者の意図が見えてくるワケです。うまく設定出来ないのは、その意図と違う使い方か個々の機種の適切な設定になってないからなのか、と大人な考えが出来るようやくなった(笑)

 

ちなみに30代ね、俺。