いつも寝起き?って聞かれます。。

自称日本で一番詳しい方の業界人の表じゃ書けないDAW関連本音レビュー とMixテクニックをつらつらと書いていきます。

プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.6:最先端のEQ処理はCOMPでやろう!時間軸での周波数の住み分け。

最先端っていっても、自分では結構昔にこれを自力で見つけた方法なんだけど、同じ事を考えた人が多発的にいろんなとこで居たんだろうね。で、主流の1つになってきた感じ。

 

EQの基本って大まかに2つ。

①音を作る

こっちはご自由にどうぞって感じかな。一つだけ言うとしたら、もともとのトラックに無い周波数はいくらブーストしても上がらないから、元音の状態が何よりも重要。つまり、録り音なんだよね。生音系のソフトシンセは既に整えてあるから、ブーストよりは次の周波数の整理が主になると思う。元音の修正が出来ない場合もあるじゃない?そういうときは自分の耳だけを信じてやろう!目で見てるととんでも無い形になってるかもしれないけど、それでOK。目で見えすぎると見た目で調整しちゃうからね。例えば、15dbブーストとかになってても良いの、元音のその帯域がそこまでブーストしないと聴こえレベルでしかないってことだから。

 

②周波数の整理

こっちが今回の本題で、タイトルでもある時間軸での周波数の整理のやり方です。

 

ギターやシンセがカッコいいバースがあるとして、そこに歌が入るとギターが被って歌が抜け聴こえずらい。じゃあ、被る方のコード楽器に歌と被っている帯域をカットしようってのが普通。でもこれだと歌がないタイミングもずっとその帯域がカットされてる訳で、せっかくのバンド隊の見せ所もボーカルに気を使ってる感じ。勝手にこれを「一世代前のEQ」としよう。プロでもスカスカだなって人のEQはここ止まり。海外のMIXとの差の1つがこれかなって思う。

 

で、どうするかっていうと、サイドチェインとマルチバンドコンプを使いこなすのが「今」感かな。サイドチェインって、EDMでベースや上モノをブワブワさせるものなイメージが強いけど、そっちが応用ワザで今からの説明が基本だったりする。

 

さっきの例を使うと歌に被るトラック(もしくは、それらをまとめたBUS)にコンプをインサート。で、前にいて欲しいトラック(もしくは、それらをまとめたBUS)からサイドチェインの信号をSEND。こうすると歌があるときにだけオケの方にコンプが掛かって音量が下がる訳ね。逆を言えば、歌がないときはコンプがかからないから、オケは可能な限りあげちゃって良いのさ。

 

そうすると、オケが主役→歌が入ったらオケが少し引き下がる→歌が止まったらオケが出てくるみたいに、プロミュージシャンがLiveでやってるみたいな駆け引きが自動で出来るから、時間軸で主役(聴こえてて欲しい音が)が変わる。

 

これはKICKとBASSの関係にはかなり有効で、KICKからBASSへのサイドチェインをすると、同じタイミングで鳴った時の低音の暴れを逃がせるから、BASSの方にKICKとの住み分けのEQが要らなくなる。こうすると、KICKが鳴ってない時のBASSの音量が稼げるから安定した低音感を保てる。邦楽を聞いてると低音のキープが下手だなって思うのさ。まあ、文化の違いが一番だけどね。主に聴くのがリズムか歌かのお国柄。

 

更に応用でこのインサートをマルチバンドコンプにすると、音量だけじゃなくてねらった周波数だけ時間軸で逃げれるって事。サビで入ってくるストリングスが邪魔なときとか、イントロで弾いてるリード音がサビでも鳴らしたいときに、どっちも目立ってほしいから歌の切れ目切れ目で聞こえる様にしたいとか、アイディア次第では何でも出来る。

 

使うのはコンプでも良いんだけど、いろいろ試した感じ個人的にお薦めはWAVESのRenaissance Compressorかな。これが一番掛かり方が分かりやすい。ちなみにGRの目安は-1~2dbでOK。 こんだけのリダクションでもかなり効果があるよ。マルチバンドだと、FabfilterのPro-MBが使いやすいかな。

 

ちょっと難しそうに見えるけど、実は簡単だから試して見て下さいな。使えるようになると「俺、MIXうまくなったかも」って思うよ(笑)サイドチェインコンプを縦横無尽に使ってると、プロっぽいしね

 

脱線コラムVol.1:Audio IF遍歴 中古のベンツくらい買えたろうに、、、

ふと振り帰ったら、とんでもない量のAudio/IFを通り過ぎてる、、

 

M-AUDIO/PCIのモデル→渋谷のKEYで買ったよくわからないの


MOTU/828→憧れのFW

DIGIDESIGN/Mbox→Protoolが必要に


MOTU/828MK2→でも制作はDPで


MACKIE/ ONYX400F→これ良かった

MOTU/828MK2→けど、DPとは、、でやっぱり買い戻し(笑)


FOCUSRITE/SAFFIRE→外作業が増えたから

M-AUDIO/FW410→なんとなく


DIGIDESIGN/Mbox 2→出たから。

DIGIDESIGN/002 RACK→INが足りなくてなってきて


APOGEE / DUET→ソフトシンセで良くない?時代スタート


DISIDESIGN /192I/O→Macのパワー不足で泣く泣くTDM時代へ

APOGEE/SYMPHONY→出たから、この頃制作はLOGICA+POGEE/SYMPHONY+BENCHMARAKのDAC→DAが緩くて、、


AVID/HD I/O→で、やっぱりここに落ち着くが、、、、


PRISMSOUND/ORPHEUS→HDってパワーなくない?MacPro&Native環境回帰へ。+VEP


METRIC HALO/ULN-8→ここが最高だったかな~。


RME/UCX(借り物)→マニピが増えたから。


AUDIENT/ID22→UCX要返却。その瞬間に一番音良かったから。


APOGEE/QUARTET→なんだかんだで音もマイクプリも良かった。

多分、もう2~3個なんかあるはず(笑)買ったのはこんな感じで、試したことあるモデルは大げさに言えば2倍かな。。(1万円台とかのも含めてね。)定期的にAPOGEEを通ってるな。MetricとかPrismとか、いい感じのインターフェイスに巡り合うと、いろんな周辺機器がいらなくなってシンプルセットアップに。なんか余計なものを通したくなくなるんだよね。音に伸び伸びして欲しいというか。実際に今の環境が一番シンプルかつ、モニター環境自分史上最高だもんね。

 

 

で、今ここ↓

☆UnivesalAudio/Apollo 8 →UNISONとUADプラグインがあれば、行ったことのない場所で録りの機材が足りないって時も対応できる様にしたかったから。最初の印象は別によくも悪くのなかったんだけど、海外の人の話聴いてる内にちゃんと試してみたくなって、本気で試したら有りだったのさ。ApolloとBlacklionのクロックとアコリバのクロックケーブルの相性がかなり良くて、何かもうこれで良いやって感じ。

☆Antelope/ZenTour音も機能も悪くないから主にマニピ用。モバイル用はApollo twin mk2でも買おうかな。DSPとI/Oが合算できるし。

☆HDX用にHD I/O→もっと良いの使っても良いんだけど、スタジオでがっかりするの嫌だからこれで良いかな。正直、Protoolsみたいな時代遅れのソフトを重宝する人の気が知れない。仕事なんでかなり触れるけど出来ればPTで作業するのがほんとに嫌。。ちなみにStudioOneユーザーです。プロのレコーディングと多チャンネルものはHDXでしかまだ無理なんだよね。MacProがさっさと2倍くらい早くなれば良いな。





スピーカーとアウトボード遍歴はもっと過激。。。プラグインは収集癖(狂?)クリエイター10人に聞いて1人だけしか名前を知らないメーカーのも試している感じだしね。

 

1つ偉そうなアドバイスをすると、プラグインこそちゃんとマニュアルを見た方が良いよ。パラメータの意味や機種の癖や初期設定の位置とか分かって使うと全然感想が変わるからね〜。

 

プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.5:倍音っていいヤツだよね。でもちょっと〇〇なとこあるよね〜。。倍音カット編

前述の「☆倍音っていいヤツだよね。倍音ブースト編」で、倍音をいじる良さだけにフォーカスしましたが、実はこの倍音こそがボーカルなどを埋もれさせてしまう裏番長だったりします。

 

倍音って、二次倍音、三次倍音、、、としばらく続きますが、普通にオクターブ上の二次倍音や四次倍音ならともかく、三次倍音は「1オクターブ上の5度」、五次倍音は「2オクターブ上の長3度」、七次倍音に至っては「2オクターブ上の増6度」など、、、、元の音程とはちがう音階の音がなって来ます。単音ならまだしも、コードなどの和音はそれぞれの音にこの倍音が関わってくる訳で、、、、、つまり大体の楽器の基音の上限である1khz以上(細かく言えば違います)はとんでも無い事になってるのがわかってきたと思います。この倍音を整理してこそ、プロがMIXした様に聞こえるキモです!ここを自分の自分なりに思い通りに出来るようになれば「EQの基本」は極めたと言っちゃいましょう(笑)

 

基本は変わらず、細いQでブーストし、あからさまに他のトラックの音の邪魔になるポイントをカット→次の邪魔を探すの繰り返し。だいだい邪魔なポイントは、極端にブーストすると「コモコモ?」「モアモア?」「モホモホ?」そんな感じの音になるので体感してみてください。

 

サビとかで音数が増えると歌が一気に埋もれてしまうのこいつらのせいです。この細かい処理を各トラックで行っていくと、Voの為のステージがどんどんと開けていき、サビのボーカルが正にサビのように一気に抜けて来ます。

 

後、倍音で思い出したんだけど、レコーディングしてるときにボーカルがどうしてもうまくピッチがとれない時ってあると思うんですが、だいたいボーカルのせいじゃないことが多くて。

 

ここで気をつけたほうが良いのが、アレンジの話にも繋がるんだけども、ボーカルのメロディーより上の位置であまり音を動かさない事が重要。簡単に言うとその音に耳が引っ張られるから自分のピッチが取りにくい訳。なので、サビでコード楽器が白玉が多い理由でもあって、ギターもシンセも他のオケ音も動いてるともう迷子よね。ボーカルがかわいそう。レコーディング経験が無いボーカルほど自分のせいだと思ってどんどんTAKEが悪くなってく悪循環もある。もう入ってるオケなら、レコーディングときだけそのトラックをMUTEしてあげてMIXで住み分ければ何とかなります。

 

(アレンジに関しては、別カテゴリーでも作ろうかな。日本の作家と海外の作家の送ってくるデータがあまりにも違うからそこについてそのうち書いてみようかな。)

 

さらに最初の方に倍音の位置のことを書いたとおり、そのうちそのコードやスケールから外れた音が聴こえてくるから、その倍音等の飽和状態を見事に整理するのが音が良い言われるプロの人のEQかなと。

 

エンジニアとプロデューサーに一番必要な才能は、自分の知識と経験を持っていかに相手の才能を引き出すかだと思うんですね。曲を書いたからって全部決めたがるタイプや偉そうに相手を緊張させるタイプ、そもそも知識や技術のレベルが低いけど仕事になってる運が良いタイプとかとは何回も仕事したくないでしょ?

 

一番目立たせたい事(重要なこと)を意識して、それ以外を整えていくと勝手に主役が目立ちます。音も裏方もそれでいいの。

 

プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.4:倍音を理解して意識する。

よく出てきますよね「倍音」って言葉。基音があってそれの倍の周波数に居る音が、、、的な基本と理論は例のごとく飛ばします。

 

生楽器は単体で弾いてても寂しくないですよね。逆にエレキギターの生音はそれだけでは寂しく、テンションも上がらなくないですか?エレキとアコギの弾いてる時の気持ちよさ差ががかなり大分雑ですが、倍音が豊かかどうかかなと。アコーステック楽器を触っている時の方が曲のアイディアをとかが浮かびやすいのも個々かもしれません。

 

例えば、キックが抜けてこない時、100hz以下をブーストするのではなく、倍音の位置の2~4khzを軽くブーストした方が良い結果になることが多いです。正にこれをやっているのがSonnoxinflatorとかですね。倍音をいじると存在感が増すので、ボリュームが上がった様に聞こえます。(どちらかというと、inflatorは中低域がドッシリとし安定感が出る気がしますが。)

 

では、倍音をどうやって豊かにするかというと以下のパターンが考えられます。

 

EQ倍音をブーストする

⑵歪ませる

 

UAD-2プラグインが人気があるのは、自分で意識をしなくてもこのふたつが同時に行われているかもしません。まあ、個人的にはUAD-2的な濃い味はラッシュは胃がモタれる年齢なのできっぱりと「卒業」してます。荷物も出費も増えるしね(笑)

 

では、⑴から、ここでオススメなのが前述のWavesSSL Colection(同じシリーズのAPIも使いやすいですね~)です。これらのプラグインの共通する特徴は、極端なブーストをしても破綻しにくいので、アウトボードの感覚に近く操作出来ます。インプットレベルとアウトプットレベルの設定や簡単なダイナミクス調整も出来るので、個人的な好みではEQ単体のモデルではなく、チャンネルストリップの方がイメージに近づきやすいですね。これで思いっきりグリグリします。グリグリを繰り返しているうちに、それぞれの楽器や声のポイントが分かってくると思います。

 

⑵の歪ませるのイメージは、オーバドライブよりはクリーンブースターの方が近いかなと。簡単なイメージだと、

 

真空管系→ハイが痛くない感じに伸びる。

テープ系→ローミッドが引き締まり、低音感が増す。うるさい音を少し大人しくする。

 

他にもアウトボード特有の歪やコンソール特有の歪みなどもあります。詳細はまた飛ばします。いろいろ試した結果、シンプルかつオススメなのがSteven Slate Digital VCCWAVES/NLSでも可)とDUYDaTubeDaTape(古いですがどうしても好きなんですよね~。最近は仕様頻度が減りましたが)の合わせ技です。イメージはテープ時代!Tapeで録った音をアナログコンソールに並べるをバーチャルするワケです。宅録の常套手段ラインRec&ソフトシンセには大分効果あります。

 

例えばこんな感じ。

 

Da Tape(シンバルとかの金物は音によってDa Tube)→VCCSSL or Neve)→Waves SSL Channel(内蔵コンプは使ってもかなり薄く)→音に合わせたコンプRenn comp or CLA 76(ギターはLA-3A,BassLA-2AMとか)→必要有れば微調整様EQQシリーズ、Pro-Q)

 

まあ、ここまでやらなくてもほぼほぼ対応出来ますけど、元音がちゃんとしていないデータが来たら1回リセットの意も込めて。

 

このあと、各楽器グループごとのBusBusについてはBusを極めろにて)で質感&音量調整にVertigo/VC-2とかSSL/G-Compとかの素敵CompSub Masterにてステレオ感やミッド&サイドのバランス調整にWaves CenterBX Saturaterなど(ここで2mixは完成)→Master Trackで提出先に合わした音量や音圧などの最終調整をします。

 

特にBX Saturaterは、M/Sで歪ませることが出来るので、混みまくっているセンターに影響を与えずにギターの壁やシンセのサイドだけの存在感などを調整出来るのでお薦めです。

プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.3:EQの基本は譲り合いの心!

ギターにピアノ、数トラックに及ぶシンセ等、いわゆる上物も曲者です。特に最近のソフトシンセはそれだけで聴いても満足するくらい音が分厚く、更に動きまくれます。これがギタリストが作った曲のギタートラックと並んで、ボーカルに邪魔でしょうがないんですね(笑)

 

いろんな音が聴こえないのは、お互いが相手の意見を聞かずに喋りあってる様なものです。聴こえないからEQでブーストだ~!って、言う人も居るでしょうがそんな空気の読めない目立ちたがり屋は、低音の場合と違ってEQでズタズタの引き裂いてしまいましょう。

 

まずスタートはやはりハイパスから。聴きたいフレーズの雰囲気が変わらない所まで思いっきり切ります。この際にソロにしたり他の音と重ねたりと比較試聴しながら聞くのがマストです。雰囲気が変わらないくらいっていうアバウト感が重要です。下の限界値を見つけたら上の限界値を同じ様にローパスして行きましょう。

 

「レンジが広い=音が良い」って感じがすると思いますが、最近のソフトは音が良すぎて「実際に録音したらそんなとこまで音入ってないよ、、、」って物も多く、そこが逆に打ち込みっぽく(=ソフトっぽく)聴こえさせる要因な気がします。結構極端な形になっても気にしなくて良いので音を聞きながらガンガンエグッていきましょう!特にパッドやとかアルペジオとかはかなりいらない要素が多く、その分しっかりと処理しなければ他の音を曇らせる要因になります。

 

単体で聴いて寂しくないシンセは、それくらい広範囲の帯域に音が入っている訳で、他のトラック(特にヴォーカルやリードなどの主役の帯域)にしっかりと覆いかぶさって居るんですね。(ここの処理方法は、別コラム「☆倍音っていいヤツだよね。でもさ~。。倍音カット編」にて)

 

主役を喰わないように、かつ自分の出番はしっかり存在感を出すのが「名脇役」ですよね!

プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.2:メーターを埋める犯人は、ヤツだ!低音のトリートメント

実は、前回出た-10db ~ -6dbに収めるには中々難しかったりします。一番の原因は「不要な低音」です。オケの中では一切聞こえてないのに確実に存在し、マスタートラックのメーターをガンガン揺らす超低音を排除して行きましょう。この低音は凄いパワーがあるのでここの下処理はだいぶ効きます。仮に全てのトラックに3040hz以下を全ての切るハイパスを入れたら、音はそんなに変わらないのにメーターは下がっているはずです。

 

個人的によく使うEQとして、以下のものがあります。

 

Sonnox Oxford EQー切れ味がかなり鋭いので、要らないところを削るには最適。主にダンス系の際は必須→Fabfilter/Pro-Q2にほとんど切り替わってきました。

Wave SSL Channel ーカットもブーストもいやらしさの無いザックリ派。生楽器系によく使います。

Waves Qシリーズを微調整用、Renシリーズを他のトラックと大雑把にバランスを取る際にも使います。

 

その他、RedlineSonalksissEqulity を初めとした国内外問わず有名所はほとんど手を出しましたが、結局は不思議とここに戻ります。

 

実際、歪み(サチュレーション)を別で調整するなら、Protoolsとかの純正だけでも正直大丈夫かなとも。

 

まず各楽器をソロにし、急激なカーブでハイパスを入れて行きます。音が変わらないギリギリまで切って行って、個々だと思った所から軽く戻しつつEQカーブを緩めます。ここはその場その場の感覚なので厳密な数値は無いです。

 

その後、他の楽器(ここではベースとします)を一緒に聴き、バランスを取ります。ちなみにここで先にキックとボーカルの音量をしっかりと決めてしまうと、後々困りません。

 

まずVol調整、それでも納得行かないならカブリを削ります。目立たせたいトラックじゃない方のトラックにEQを挿し、グリグリです。グリグリとは、Qをかなり細めにし、フルブーストで周波数を上下にグリグリ動かします。ここで濁る帯域、これこそが「この曲の中で邪魔な帯域」です。そこに周波数を設定したままカット方向に数字を動かし、Qを広げて頃合いを見ます。そして、さっきと同様にちょっと緩めるのがポイントですね。ハッキリくっきりし過ぎると音楽的では無くなってしまうのでアバウトさをは重要です。この方式で大体のEQポイントは探せるでしょう。ちなみに1箇所とは限らないです。

 

キックもベースも大事な昨今のダンス系なら、EQで処理をする前にサイドチェーンを使うのもありです。いわゆる時間軸で避ける方法ですね~。これだとそれぞれのトラックが持っている個性を変にいじることがなくカブリの処理が出来ます。キックのタイミングでベースを凹まして、同じバスに送ってコンプでまとめる事を多々ありますがここではサラッと。(詳しくは、そのうち書くサイドチェーンを使いこなせ!にて)

 

ちなみに切り過ぎには注意です。先ほどのハイパスも全てのトラックで必ずしも必要な訳では無く、あくまでも曲に対する理解度で調節下さいませ。それが個性です(笑)

プロでも使えるMIXテクニックEQ編Vol.1:そのEQ要ります?

この楽器はここの周波数をイジれ!的な細かい説明は他の誰かに任せるとして、EQを簡単に言うと決めた周波数をどれくらいの幅で増減させるかを行うモノ。その増減をする際に幅(Q)がどの様に変化するかが各EQの個性とも言えるワケです。

 

さて、ではどうやって使うのかが本題です。雑誌やWebでみた設定を適当に当てはめて必要かどうか分からないEQをしてないですか?

個人的にはEQの設定の本がある時点で苦笑でしか無いのですが。。

 

例えば、KickEQを例にすると「ソフトシンセだろう生楽器だろうと、ローカット入れて、6~70hzをブースして、べーストの干渉を考えてローミッドを削って、倍音の辺りをブースト~」的な同じ様な設定が書いてあることが多いですよね。だいたいのソフト音源は製作時に既にかなりの処理をされている訳で、何かで読んだ「生なら必要な下処理」は必要の無い事も多いです。もちろんミックスなんて結果が全てなんで、間違ってるとは言いませんが。

 

つまり雑誌やWEB等で有名エンジニアが言ってる設定が必ずしも「絶対」ではないのです。その設定は曲も違えば、生を収録したものに対する設定かもしれないし、サンプルやソフトに対する設定かもしれない訳です。なので、その設定が有効なのは「その曲の中で使われたその音」のみです。曲が違えば周りのトラックの音も違うし、そもそも処理する音が違えば、処理方法も違うってことですね。つまりそのエンジニアがその曲の中でその音に対して行った処理の結果を書いてあるだけです。

 

プラグインによっては有名なエンジニアさんが作ったプリセットがいっぱいあるので、それ参考に真似をしてその結果を経験値として貯めるのは有効な学習方法だと思います。自分で1から設定を作れたり、プリセットから自分で思い通りに調整を加えられうようになるのが最終的な目標にしたいですよね!

 

ただ、EQCompをかけ始める前にまずそれぞれのVolPanの調整で解決する事もしばしば。フェーダーやPanで調整をする前に闇雲にプラグインをインサートしはじめて、各トラックの干渉を過剰に処理した結果、芯の無い音ばかりになってしっまっている状態のミックスをよく見かけます。

 

まずマスタートラックのメーターで、キックとベースなどの低音楽器のみを鳴らして、 -10db ~ -6dbくらいに鳴るように各トラックのVolを調節して下さい。それで聴こえるVolが小さければ、モニター環境のVolを上げてください。あくまでザックリとした基準です。そこで決めたスピーカーやヘッドフォンのVolを記録して、毎回その設定で始めると結果のバラつきが減るはずです。同じオケ2つ用意して、片方の音量を気持ち大きくし交互に再生すると、音量を上げた方が音が良いって思っちゃうくらい人間の耳は適当なんですね~。

 

ソフト音源がメインの人だと、さっきの設定にすると各トラックのフェーダーが意外と低い位置になってくると思います。つまり最近ソフトは初期設定でかなり音がデカいんですね。それにもかかわらず、0dbに近い方が良い的な話を何の疑いも無く信じて、マスタートラックはバンバン赤!リミッターでギュー!!何とか0dbに収まった(苦笑)

 

まあ、結果は言わずも知れたNOダイナミクス&歪んでる→音が悪い、、→何か他に良いリミッター無いかしら?っていう、立派な「プラグインゾンビ」の始まりです。そんな人がアウトボードのコンプに魔法の様な希望を描いてもね~。。。

 

マスタートラック(実際は後述のサブマスタートラック)のメーターで、低音の合計で -10db ~ -6db、ボーカルと上物入って-3~4dbを狙って音量を調整をするそれがスタートポイントです。

 

かの有名なトニーマセラティが良い言葉を言っています。

 

「音量や音圧を稼ぐのはマスタリングエンジニアの仕事だ。僕には関係ない。」だっけかな?大体ですが、そんな感じ。ちゃんとしたミックスが出来ている2mixなら、いくらでもそのバランスのまま音量も音圧も上げれるので、別の工程として考える位で丁度いいもしれません。

 

EQの話のはずが、完全に音量バランスの話になってしまったので次回こそは!